と。

と。

多様性って何?というアレ

最近話題ですね,これ.

www3.nhk.or.jp

 

これに対しての意見です.

 

社会学をやっている身からすると,このニュースは「多様性」と「偏見」という部分で面白い話だと思うんですよね.

我々がいま「多様性を認めることが社会的あるいは道徳的に正しいことだ」という価値観を持っているのはなぜなのかを考えると,なぜなんでしょうね.

奴隷解放運動という国家間,身分制の撤廃による身分間,公民権運動による人種間,そして近年の性別間の違いを,社会関係における優劣の基準としないようにしていく動きがあるように思われます.共通しているのは「我々が【選べない】要素を我々が選べるモノに【選ばれる】基準にしない」ことなのだと思いますが.

我々が【選べない】要素は,生まれた場所,人種,性別……あらかたコンプリートされているのでは?とも思われます.勿論「まだ完全に解決されていない」事は分かっています.しかし社会において,上のような出来事に2つの相反する反応がある事も認めねばならないのが多様性です.【選べない】要素による差別が完全に消える事は,ある意味【選べない】要素による差別を認めようとする人間を多様性の外に追いやるとも解釈されましょう.多様性を認めるとは,難しいことです.そこに道徳や倫理によって方向付けを行い,それらに照らして認められる多様性のみが生き残る,それを「正しい」として考えずに生きるのがきっと楽なのでしょう.私には死ぬまでできません.

……話を戻しましょう.この「機会の平等」化とも言うべき多様性の認容の次は何が来るのでしょうか.

 

AIの台頭による労働市場,労働構造の変革と機会の平等が達せられた先に,どのような不平等が考えられるのでしょう?

……そういう話をする暇が,ほしい.そういう時期です.