入社して8ヶ月が経とうとしている話
入社から8ヶ月が経とうとしています.
最近はTokyoRのLTの順序決めるルーレット関数とか,
仕事で直面したデータ変換の関数とか,
そういう
「どうせパッケージであるんだろうけど探すより作ったほうが早いんじゃね?」
みたいなモノを自前で作っています.
Rはいろいろなパッケージがあり,日本でのコミュニティ結束が強いのが大きなメリットです.「探す手間と作る手間」のトレードオフ関係が拮抗しているというのも良いことだとは思います.僕は作る手間を取るというだけです.
これでRのデータの持ち方とか計算の仕方とかアルゴリズムとかが少しでも理解できればいいかなあとか思ってます.
入社して8ヶ月が経ったということもあり何かここまでの歩みを書き残しておこうかなあと思います.
4月 早々に「社会」を教わる
どの会社も新入社員研修は長かろうと短かろうとあると思います.それは別にいいです.ビジネスマナーとか,上座下座とか,我慢します.初日はそういう気持ちで入社式を終え「明日からがんばるぞい!」と意気込んで寝床に入りました.
翌日言われたのが下記ツイートです.
入社2日で「講師がいる前でなんで飲み物をテーブルの上に置けるの?」って怒られる会社
— Kien Y. Knot (@0_u0) November 19, 2018
それなりにバズってしまい,「世間一般ではない」ということがわかってしまいましたが,驚いたのはその講師の発言ではなく,それに黙って従う同期たちでした.おとなしく従順な同期たちは,講師の的はずれな説教をノートに書き溜め,4月の終わる頃には2冊めを終えようという勢いでした.
研修は新人が「何も知らず,自律性もない」ことを前提としたカリキュラムで「君たちは知らないだろうけど,社会っていうのはね」的なこと,「社会人たるもの我慢も必要だ」的なこと*1
私は1冊のノートを使い切ることはありませんでした.「早くデータを触らせてほしい」という気持ちでいっぱいでした.
「新人の仕事は可愛がられること」「新人としての下っ端根性をもて」など,よくわからないことを言われましたが全部忘れました.僕はデータをいじるために会社にいるので.可愛がられるために会社にいるくらいならクソ生意気な新人だと思われて孤立したほうが気が楽だとまで思うようになるほど歪んでしまいました.
5月-7月 配属と修行
無事,分析専門部署に配属されてOJTが始まりました.OJTとは「エクセル修業」でした.おかげさまでExcelで最尤推定ができるようになるまで成長しました.
そういうフラストレーションが高まりつつも,部署の人間関係は最低限度のコミュニケーションで物事が進むので,変な気を使う必要もなく,4月よりはマシでした.
ただしばらくは,朝起きて,出勤して,VLOOKUPして,退勤してました.
8月-10月 外部研修と「社会」
この記事はここを書くためのものだったんですよ.
6月から外部の研修に派遣されていました.研修コンテンツはよく覚えていません.きっと取るに足らないことだったんだと思います.
自社の人事部は「8月頭まで続く厳しい研修だから」と言われており,研修先でのスケジュール的にもそうでしたが,研修先では5月末に「ゲストの御社さんちーむは7月末までです」というメールがあり,そこには人事部のアドレスも含まれていたので「あー調整があったんだな」という気持ちで臨んでいました.
7月末に「予定通り」にクローズし,人事部に報告したら「そんなはずはない,君たちの報告不足だ」と「予想外」のことを言われました.
完全に頭に来た僕は人事部のメール通達の後に研修先から来たメールを叩きつけて反論したところ「人事部では把握できていない」などと嘯かれ,結局100%の責任を我々に押し付けられ,7月末で終わるはずの研修は8月頭の研修スケジュールに強制参加を受けました.その際に
「こんなことも報告できないのか」
「次こんな事があっても我々は責任を取らない」
などというお言葉を頂戴いたしました.僕はこのあたりから転職活動を始めています.
研修先での追加コンテンツは報告も含まれるもので,よくわかりませんが人事部に招聘を受け「社の存在をアピールする場だから『本気』で臨め」と言われました.
なぜかよくわからないですが会社に戻って何が目的かわからない作業をしていると,接待帰りでお酒の入った人事部の人たちが戻ってきて,酒臭い口で
「ブラックなことを言うが研修会場が閉まったら会社で終わるまでやっていい」
「週をまたぐが『本気』でやるということがわかっていればすべき行動はわかっているだろう(休日も会社に来てやれ)」
「顧客のためにそれができることが価値」
とおっしゃってきました.入社後初めて「社会」に恐怖しました.
僕は怠惰に本気になる人間なので,同期を必死に説得して「速攻帰る」「休日は出勤しない」という決定を下しました.人事部に電話で強く主張し「他の同期には僕がそう押し付けた」ということにしました.*2
上記のように「我々は指示をしていない.新人たちが『自発的に』決定し我々は彼らの意思を尊重して許可しただけ」という詭弁を使うための言い回しはとても腹が立ったので,書面により「大きなプレッシャーを受け,精神的に追い詰められた」と役員に提出しておきました.*3後に面談を受け
「水に流してほしい」
などと弁明を受けましたが,僕は受けた仕打ちを忘れないねちっこい性格なので,水に流すというところだけは無視しました.
8月はそんなこんなで終わり,9月からは所属部署で研究開発業務にアサインされ,所属部署にいる間は幸せでした.月1の人事部とのミーティングが辛いだけです.
11月 研究開発主務,そして
今月に入り,研究開発関連で1日中Rを触る日々が続いています.仕事そのものに不満があるわけではありませんが,特段「成長したな」という実感もありません.
どちらかというとセキュリティやデータ分析基盤についての勉強を進めて,分析スキルを軸に開発もできる人間になりたいかもしれないなあ,と思っていますが,変に忙しく,キャリアプランを腰を据えて考える時間を奪われているところです.
転職活動はしていますが,結論「自分のやりたい事」が見えておらず,どこに行くのが正解なのか分からなくなっております.データで何をしたいのか,今の仕事とどう関わり合うべきなのか……全く考えられなくなってしまいました.
ただ,自前のスキルと待遇は見合わないという確信はあります.これは部署単位で待遇が悪いように思わるので,会社を変えたいと思う理由は今はそこだけです.
現職で長く仕事をすることはないと思います.今の部署には悪いですが.
という感じで定期レポートでした.