非IT系企業で在宅勤務を2週間続ける呼吸法に関するお話
M5やるやるつってまだsubmitしてません
積読の消化が忙しい……でもM5は面白そう……
みたいな感じで、いつの間にかやるやる詐欺で2ヶ月が経とうとしています。
kernelは読んでいるんですけど。
毎月2本書かないと目標達成できないのにもう4月も折り返してしまいました><;
COVID-19の世界的流行、そして今月の頭には日本でも緊急事態になっています。
結果、イケイケITベンチャーかフリーランサーの特権だった在宅勤務が、一気に人口に膾炙し始めました。
もちろん、現職にも*1。
きぬいとは今の所生産性を維持しながら仕事を進めているのですが、
現職は別にIT企業ではないので、いろいろ四苦八苦しているらしいです。シッタコッチャネエヤ
この記事では主にきぬいとが、在宅勤務をするにあたって意識している呼吸法について記録します。
時の呼吸
これは自分なりのスタイルを確立していく形ですが、
タイトルが「呼吸法」ですし好き勝手書きます。
壱ノ型「仕事場」では食事をしない
特に、仕事と私生活を分けたいタイプの皆さんには、これを徹底して心がけて行く必要があると思います。
在宅勤務は「仕事とプライベートの区別がつかなくなる」ということが、大きな精神的負荷をもたらします*2。
これまで「通勤」という儀礼に基づいて区別されていた「仕事」が、突然「私生活」に介入してくるのです。大変です。
特にお子さんのいるご家庭ではこの区別をどこまでやっていけるかはかなり挑戦的な部分ではあると思いますが、
最低限できることに、「仕事をする場所で食事をしない」ということがあるかなと思っています。
これをするだけで、割と私生活と区別できる、気がします*3。
弐ノ型「誰からの連絡にも応答せず作業に没頭する時間」を設ける
特にコードを書いたり統計分析するきぬいとさんは、最近これにトライし始めました。
必ず1日のうち2時間、誰からも邪魔されない時間を作り、集中してコードを書くようにしています。
効果は絶大で、生産性が普通に2倍とかになります。
在宅だからこそこれができる部分はあります。会社にいたらなんだかんだ話しかけてくる人がいるので……
和の呼吸
IT系ならこの辺Slackとかでなんとかできると思いますが、
非IT系にはチャットという概念がありません*4。
そもそも社内の人間とのやり取りすらメールが基本。どんな簡単な用事でも、在宅勤務だと
「おつかれさまです。○○部のきぬいとです。」から始まり、
「ご確認ください。よろしくおねがいします」で終わる、
あのメールを送らなければなりません。ふざけないでほしい。
きぬいとは部署内でのやり取りをすべて社内で使えるツール(Microsoft Teams)に置き換えるために、
去年1年間を費やしていました。メールを書くというコミュニケーションコストを、
気楽にやり取りするチャットというところまで落とすことで、仕事のやり取りだけでなく、
業界のトピックやニュースなどの共有も活発になる結果となりました。やったぜ。
もちろん、まさかこんな形で日の目を浴びるとは思っていませんでした。戦ってみるもんだね!
おそらく非IT系ではまだ社内メールが大半を占めていることでしょう……
まずチャットツールを使ってみましょう。Office365契約をしていれば、Teamsは簡単に導入できます。
そしてここからはチャットツールを導入した前提で話を進めます。
壱ノ型 勤怠を「宣言」する
「今日はこの時間まで働きます」をチャットで宣言します。
これは自他ともに共有する明確な線引きです。
ありがちなトーンに「この案件を終わらせます」というのがありますが、これは在宅勤務においては良い手ではありません。
裁量の有無によらず、「この時間以降は仕事のことを考えない」という時間を設けないと、在宅勤務は続きません。生産性も落ちます。
一方で、チーム全体があなたの労働進捗を共有できていることは、物理的な距離がある環境下では非常に重要です。
お互いの仕事と私生活のバランスを尊重していきましょう。
弐ノ型 生産性の「維持」は当面諦める
非IT系において、在宅勤務による生産性の低下は避けられません。
低スペックなノートPC、VPNサーバがパンク仕掛けていて通信速度が2000年代並のVPN通信、
そしてチャットコミュニケーションに不慣れな同僚……
無理やり押し寄せられたデジタルトランスフォーメーションの波にほぼ溺れた状態で進んでいく原則在宅勤務で、
生産性を維持しろ、というのが無理な話です。あきらめましょう。
重要なのは生産性を0にしないことです。
突如変化した環境にまずは順応しましょう。生産性はそこからあげればよいので。
参ノ型 雑談する場をつくる
意外にも、雑談をするということは、この状況下では重要です。
私の部署でもちょっとした仕事の話や、それに限らない世間話をするためのチャットスペースを設けています。
作業環境の話であるとか、Web会議でのノイズの話とか、
Youtubeで見られるエクササイズの話など、本当に適当な雑談をする場を設けています。
非IT系企業は、8時間ぶっ通しで、部屋にこもって、会社支給のちまっこいPCに向き合って、
業務の話しかしない、それ以外はしてはいけない、みたいな文化が根強くあるようですが、
それは生産性を長期的に下げます。メンバーの不安も強くなっていきます。
ちゃんとガス抜きのできる場を設けていきましょう。
環境の呼吸
先述の「仕事場」についてです。誘惑が沢山ある部屋で8時間生産をするので、
気持ちとお金に余裕がある人は、ここにちゃんと投資することを推奨します。
壱ノ型 照明の色目を変える
人間(というよりきぬいと)は部屋の明るさだけでなく照明の色目でもモチベーションが大きく変わると思います。
きぬいとは上京時に頑張ってLEDシーリングライトを購入していました。
個人的には蛍光灯みたいな明かりの質で勤務し、勤務終了したら「暖かい色」モードにしています。
これだけでも割とメリハリがつく、気がします*5。
弐ノ型 ホームポジションを定義する
「会社と寝室の往復だけ」と思ってお部屋の整理ができていないと、なかなか効率的に仕事ができません。
これを機にデスクを買いましょう。きぬいとのように中途半端にコーディングをする人は、
ディスプレイやキーボードなども準備しましょう。きぬいとは今月賃貸の更新料を払うので無理です。
政府から10万届いたら買います。
でもフォロワーがローデスクを送ってくれました。
*6
「仕事は必ずここでする」という空間の定義を自分に設けることで、頑張れる気がします*7。
参ノ型 ヘッドセットを買う
ボイスチャット、ビデオチャットにおいて、これは重要です。
最近はPCにマイクが備え付けだったりしますが、環境音やタイピングのノイズなど、
地味にストレスになるような要素が多くあります。
また、PCのスピーカー+PCマイクという環境だと、ハウリングを起こして会議にならないこともしばしば。
買いましょう、ヘッドセットを。高いものを買う必要はないんです。買いましょう。
おすすめはこのツイート。
先日宣伝してたヘッドセットがよすぎるのでもう1個買ってしまった(子どもたちがZoomで授業受けるのでそれ用)
— 加藤公一(はむかず) (@hamukazu) 2020年4月14日
ビデオ会議するならヘッドセットあったほうがいいですよ。https://t.co/1H6k2ugqmK
おわりに
まとまりがない感じですが、ぶっちゃけ以下3つの呼吸が重要です。
- 集中できる環境を定義する
- 気持ちを切り替えられるスイッチを定義する
- 同僚と仲良くする
そのための設備投資を、必要十分にやっていけば、
少なくともストレスの蓄積は少ない、気がします*8。