と。

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2022年になった話

あけましておめでとうございます。

2021年も似たようなことをしました。
日本人の多くは年のはじめに「今年頑張ること」を宣言します。主語が大きいですね。
そしてそのうちの多くの場合は、年中の出来事や意識の変化などに伴って、
目標の変更が必要になったり、あるいは目標そのものが達成不可能になったりするんですよね。
2021年の僕も流行に乗って……と思いましたが、昨年は精神面でまともではなかったので、
ヘタに目標を掲げると回復しないと思って、無理をしないことを目標に頑張っていたのでした。

あれから様々な人から(主にAmazonギフトで)サポートしていただき、
なんとか普通の勉強などにもリソースを割ける程度には快復できました。
今年も無理のない目標設定で、無理なくやっていこうと思います。

目標設定の哲学

哲学と言っていいのかなんともいえませんが、
怠惰な僕のことなので、年始に設定した目標をそもそも覚えていられるか、という問題があります。
仕事のようにアジャイルに目標管理をするとして、例えば3月に振り返りの機会を設けるとしても、
きっと忘れる(あるいは忘れたふりをする)ように思います。僕は自己肯定感として、僕に誇りを持つように努めますが、
未来の自分を全般的に信頼することは避けたいと思います。
とはいえ、2021年の自分より何らかの要素で、1つでもできることを増やしたいということは思っているので、
大枠では「去年の自分より1つでもできることを増やす」ということを目標にしてみようと思います。
この目標を達成するために3つの判定指標を置きます。

1. 勉強会での発表を再開して、2022年中に3つの報告をする

コロナ禍に入ってからですが、自宅のネット環境の不備など、オンラインでの報告をする準備ができておらず、
迷惑をかけかねない状況が長く続いて、結果的にここ2年は口頭発表をしていませんでした。
昨年に引っ越し、その際ネット環境も整備できたので、今年からまた報告の機会を作っていこうと思っています。
これまでもTokyoRではよく報告をしていました。良い意味で発表の敷居は低く、ウェルカムな雰囲気は強いと思っています。
具体的にどの勉強会でどんな発表をする、というのは決め打ちな感じがするので、分野・領域によらず3つ報告資料ができればいいのかなあと思っています。

2. ブログ投稿数昨年+5本(月に1本ペース)

昨年のブログ投稿数は7記事でした。月一にも満たない。
この理由には完全に僕の怠惰と仕事にリソースを「割きすぎる」という状況が強くあったなあと思います。
よくよく考えると僕はデータ分析を仕事にしていて、データ分析が趣味なところもあり、上手く切り分けることができない1年だったなあと感じています。
とはいえ最近個人的な関心を強く寄せているMixed Modelの話や回帰分析におけるパラメータの性質の話などは、
仕事においては、言ってしまえば数学的な性質や統計科学としての面白さが反映される場面はほとんどなく、
そもそも仕事に役立つかどうかで関心領域を変えることは大きな機会損失だなと思い至ったのでした。

そういったこともあり、あくまで個人的な興味と知的好奇心の満足のために、もう少し自己中心的な理由で手広く勉強を重ねて、
自己中心的な思索の結果をせめて月に1本、ブログ記事にしようと思いました。
ただし、測定対象はこのブログに対してで、Twitterやnoteなどの別プラットフォームでの成果はこの目標には含まれないことにします。
理由は特にありません。

3. 統計検定1級の受験と結果に応じたFB。

そう言えば僕はStatistician-jaのコミュニティの発起人でした。興味のある人は是非。

discord.gg

Statistician-jaは「数理統計学」というとても面白い領域について楽しくお話ができる場が少なく、
あってもR/Pythonといった言語か、Kaggleなどの予測コンペティションのコミュニティに付随する形になっており、
数理統計学を中心に議論する場ってあんまりなくない?という話から立ち上げた次第です。
そして当たり前のように統計検定に関するチャンネルを立てているのですが、立ち上げ当事者は1回も検定を受けたことがないのです。
それじゃあ示しがつかないだろうと思ったので、今年は受けようと思います。
とはいえ「合格」を目標にすると、落ちた時大変つらいので*1
受かろうと落ちようと、なぜその結果に至ったのかについての記録を残そうと思います。
ウマ娘でいう「出走」を目標にする感じです。マンハッタンカフェが引けない。

さいごに

目標が達成できたかどうかが何らかの成果物として反映されるように設定しました。
これらを通してどれだけのことが1年でできるようになったのかを感覚的に測れればいいのかなと思っています。
ハードルを低く設定しているようにも思われますが、僕にとってはそこそこ困難な目標だなと思います。
僕は継続することが大変苦手で、その場の疑問をその場で解決して満足するタイプなので、
知識体系が構造化されておらず、本来関連性のある知識集合が独立に保存されていることが多いからです。
今年は少しでも、現状脳内にある知識体系の関連付けを活性化できるような知的生産活動を意識しようと思った結果、こうなりました。
年収や転職などは結局の所肩書や箔でしかなく、それを実現したことで自分の成長が実感できるわけでもないので、
「去年の自分より1つでもできることを増やす」ためにちまちま頑張っていこうと思います。

*1:僕は大変打たれ弱いので